<失敗>
俺は03年6月から、予備校に通い勉強を始めました。科目が尋常じゃなく多いので、
スケジュールは完全に予備校の講義に任せていました。俺が通っていた予備校(L○C)は、
科目毎に順次終わらせていくシステムです。なので、その時は理解したような気になっていて、
結局はしっかり理解できていませんでした。次の科目に移ると、前の科目の復習まで手が
回りにくくなり、それは科目をこなすにつれてきつくなりました。
後になって思ったのは、勉強時間はそれなりに作っていたものの、計画性に欠けていたため
著しく不効率な勉強をしていたということです。そのため、教養科目はあまりやらずに専門科目
のみやっていたにもかかわらず、専門科目の成績が全く伸びませんでした。
<成功>
5〜6月の試験に軒並み落ちて、9月の市役所試験に向けて7月半ばから勉強を再開しました。
今度は、教養科目に絞っての勉強です。すると、科目数が半減したおかげで勉強の計画がすごく
立てやすくなりました。これがでかかったです。計画を立てて勉強することの重要性。
人からそうするようにアドバイスをもらって計画を立てるようにしたんだけど、科目数が少ない
ことで1週間サイクルの計画が立てられ、やる気も向上するように思います。
結果、教養科目はこの2ヶ月間で約1.3倍の点数が取れるようになりました。これには人の
助け(公務員試験の先輩に勉強を教わった)があってのことですが。
それで俺は2ヶ月という短期間で結果が出たけど、そうでない人も、予備校の講義などを
うまく利用できていれば、せいぜい3〜4ヶ月程度でかなり成績が上がると思います。
内定を辞退した04年11月頃から、同様の勉強法で専門科目の勉強にも集中し始めました。
その結果、上の表にもあるように1.7倍を大きく超える点数を取れるようになりました。
専門科目は教養科目と比べて、暗記的な要素が強いと思います。なので、集中して体系的な
勉強をすることで、教養よりも一気に成績が伸びたのだと思います。
勉強法を確立したことでどれだけ成績が伸びたか、下記を参照して下さい。
下の表は、俺が受けてきた模試・本試験の成績をまとめたです。
1回目というのは、実際に予備校に通っていた時期(03年10月〜04年2月)の成績です。
2回目というのは、04年9月以降に解き直したあるいは新たに解いた模試・本試験の成績です。
教 養 | 専 門 | |||||||||||||
2004 年 | 1 回目 | 2 回目 | 1 回目 | 2 回目 | ||||||||||
名 称 | 平均点 | 得点 | 満点 | 平均点 | 得点 | 満点 | 誤答 | 平均点 | 得点 | 満点 | 平均点 | 得点 | 満点 | 誤答 |
体験模試 | 5.2 | 6 | 15 | 5.3 | 6 | 15 | ||||||||
ハーフ 1 | 12.6 | 16 | 25 | 12.6 | 19 | 25 | 44% | 8.3 | 5 | 20 | 8.3 | 16 | 24 | |
ハーフ 2 | 13.2 | 12 | 25 | 13.2 | 18 | 25 | 34% | 10 | 10 | 20 | 10 | |||
ハーフ 3 | 13.8 | 12 | 25 | 13.8 | 20 | 25 | 43% | 10.1 | 7 | 20 | 10.1 | |||
ハーフ 4 | 12.6 | 16 | 25 | 12.6 | 17 | 25 | 32% | 9.5 | 8 | 20 | 9.5 | |||
リバイバル 1 | 13 | 25 | 17 | 25 | 20 | 24 | ||||||||
リバイバル 2 | 11.4 | 11 | 25 | 11.4 | 18 | 25 | 30% | 8.2 | 8 | 20 | 8.2 | |||
フル 特別区 | 19.8 | 22 | 45 | 19.8 | 33 | 45 | 32% | 19.2 | 18 | 40 | 19.2 | |||
フル 国 I I | 17.5 | 21 | 45 | 17.5 | 29 | 50 | 24% | 20.3 | 14 | 42 | 20.3 | |||
総合 特別区 | 21.7 | 23 | 45 | 21.7 | 34 | 45 | 38% | 22.4 | 19 | 40 | 22.4 | |||
特別区 本試験 | 23.7 | 23 | 45 | 23.7 | 33 | 45 | 39% | 27.6 | 25 | 40 | 27.6 | 33 | 40 | 49% |
2005年 | ||||||||||||||
総合 特別区 1 | 18.7 | 26 | 45 | 32% | 19.6 | 26 | 40 | 40% | ||||||
総合 特別区 2 | 17.4 | 17 | 45 | 31% | 22.3 | 27 | 40 | 42% | ||||||
特別区 本試験 | 33 | 45 | 36 | 40 | ||||||||||
国I I 本試験 | 32 | 45 | 29 | 40 | ||||||||||
点 数 合 計 | 151.5 | 175 | 345 | 182.4 | 346 | 515 | 140.9 | 120 | 277 | 177.5 | 187 | 248 | ||
得 点 平 均 | 15.2 | 15.9 | 31.4 | 16.6 | 24.7 | 36.8 | 34% | 14.1 | 12.0 | 27.7 | 16.1 | 26.7 | 35.4 | 44% |
得 点 率 | 48% | 51% | 139% | 67% | 51% | 43% | 148% | 75% | ||||||
対平均得点率 | ||||||||||||||
得点 : 自分 の 得点 | ||||||||||||||
平均点 : 受験者 の 平均点 | ||||||||||||||
誤答:自分が間違えた問題の、他の受験生の正答率の平均(もちろん低い方がいい)→ 合格圏:40%以内、安全圏:30%以内。 | ||||||||||||||
<テキスト・問題集について>
ここでは主に独学をする人を対象に、テキスト・問題集の紹介をしていきます。
まず、俺がお薦めする教材を簡単に説明します。
出る順
基本テキスト |
LECのテキストです。講義で使われるテキストはかなり細かいけど、 これは簡単に良くまとまっていて、独学ならまずこれを読むといいと思う。 ウ問の評判ばかりでこれの評判はあまり耳にしないけど、俺はかなり 役に立った。やはり、法律科目に強みを持っているようだ。 |
出る順
ウォーク問 |
LECの問題集。俺は講座限定版を使用していた。問題数も多く、解説も 詳しく書いてあるので理解も深まる。ただ、詳しい解説を全てやろうと するとかなり大変なので注意。そのせいか、細かすぎるという批判をする 人もいるようだが、知識の取捨選択をすれば問題ないだろう。 (以下、ウ問) |
新スーパー
過去問 |
実務教育の問題集。テーマ毎に、必修問題・テキスト・実戦問題という 構成になっている。テキスト部分は網羅的なものではないが、まぁよく まとまっていると思う。問題数も十分多い。解説も実践的で、図表が多い ことが何よりもありがたい。 専門科目のある人は教養に手が回りにくいので、これ1冊で済ませて しまうのもいいかもしれない。 評判もかなりいいが、行政法だけ少しイマイチの評判。 (以下、スー過去) |
次に、俺が使っていた教材を紹介します。
出る順 基本テキスト
|
憲法 行政法
|
ウォーク問
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憲法 行政法
行政学 社会科学(政治・経済・社会) 人文科学(日本史・世界史・地理) 自然科学(生物・地学) |
スーパー過去問
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民法 I・II
ミクロ経済学 マクロ経済学 政治学 社会学 経営学 社会科学 人文科学 自然科学 |
<お薦めのラインナップと勉強法>
法律系科目は出る順基本テキストで基礎を理解し、実践としてウ問で問題を解いて
いくのがいいと思います。基本テキストでカバーできなかった問題があれば、その中で
重要な事項を基本テキストの余白に書き込んでいくといいです。
経済系科目と社会科学系科目は、スー過去で基礎と実践を学び、足りない部分を補う
感じでウ問を利用するのがお薦めです。教養科目全般も、俺は同様のやりかたでやりました。