++ 人名辞典(政治学・社会学・行政学)++


ア行   カ行   サ行   タ行   ナ行   
   ハ行   マ行   ヤ行   ラ行   ワ行




アドルノ (社会的性格論)
 ・F尺度:ファシズム分析の概念。ファシズムへの同調傾向。


アーモンド
 ・政治発展論:「政治学において、比較政治を語ることは意味がない」
        「構造?機能分析」…パーソンズの影響。「構造=文化」
 ・政治文化論:『現代市民の政治文化(市民文化)』(ヴァーバと共著)
            「未分化型、臣民型、参加型」(理念型)

理念型における政治文化の指向性
未分化型
臣民型
参加型
政治システム全体
×
インプット過程
×
×
アウトプット過程
×
政治的自己
×
×


アリエス  
 ・『子供の誕生』:「子供期という意識」


イーストン
 ・ 政治の概念…「社会的諸価値の権威的配分」
 ・ 「政治システム論」…中心的課題は権力。


ウェーバー  近代とはいかなる時代なのか。
 ・ 近代化=「たゆまざる合理化の過程」、脱呪術化。
 ・ 理解社会学:対象とする人間行為の内面的動機をも理解し、経緯?結果を因果的に説明しよう
   する経験科学。
 ・ 価値判断からの自由:社会科学の研究者が、研究に臨む際に持つべき態度。
 ・ 理念型:研究者の価値関心に従って、一面だけを抽象化して作り上げられたモデル。
 ・ 社会的行為の4類型:行為者の動機の観点による分類。
   ○ 情的行為:その場の感情に基づいて行われる。
   ○ 伝統的行為:慣れた刺激に対して意識しないまま決まった反応を示す、習慣化された行為。
   ○ 目的合理的行為:目的達成のために合理的な手段を選択して行われる行為。
   ○ 価値合理的行為:結果の利害から離れて、自己の持つ価値を達成しようとする行為。
 ・ 支配の3類型:支配は、支配される側がその正当性を受け入れる(正当性信念)により成立する。
   ○ 伝統的支配:権威や習慣による支配。 Ex.家父長制、身分制
   ○ 合法的支配:正当な手続きを経て成立した法に基づく支配。 Ex.官僚制
   ○ カリスマ的支配:性質上、代襲相続はあり得ない。 Ex.予言者、軍事的英雄
 ・ 『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』
   → 世俗内禁欲のエートス:実践的機動力。「予定説」、営利追求が肯定されるようになった。
 ・政治の概念…「物理力の行為あるいは威嚇によって、ある地域に継続的に秩序が打ち立てられて
         いること」
 ・ 階層論
 ・ 官僚制論:家産官僚制と近代官僚制を峻別。

ウェーバーの近代官僚制

マートンの官僚制の逆機能

権限の原則

法規万能主義

階統制の原則

責任回避(たらい回し)

専門性の原則

セクショナリズム

文章主義の原則

レッド・テープ(繁文縟礼)

身分保障の原則

特権意識・保身主義・事なかれ主義



ウォーナー  (社会調査)
 ・ヤンキーシティ調査:参与観察法に基づく。 


ウォーラス  (現代政治学)
 ・ 『政治における人間性』:「政治行動論」の出発点。
 ・ 非主知主義:大衆の非合理的政治行動に期待。 


エリクソン
 ・ アイデンティティ:対社会的な自己認識が確固としており、かつ一貫しているという感覚。
 ・ アイデンティティ・クライシス:心理的な核心を失い、複数の自己を統合できなくなること。
                  青年期に陥りやすい。
 ・ モラトリアム 


オグバーン
 ・ 文化遅滞説:制度的文化の進歩の速度は、物質的文化のそれに後れて進む。
 ・ 家族機能縮小説:家族には愛情の機能だけが残る。 


オドンネル  
・「官僚主導型権威主義体制論」 


オルテガ・イ・ガセ  (大衆社会論)
 ・『大衆の反逆』:大衆による政治を批判。 


ガーフィンケル  (意味学派)
 ・エスノメソドロジー 


ギルバート  (行政統制論)
 ・ マトリックス

 

外在的統制

内在的統制

制度的統制

議会・裁判所による統制

オンブズマン制度

行政監察(総務庁行政監察局)

会計検査院・人事院による統制

 

非制度的統制

マスメディア・住民運動による統制

利益集団による圧力

外部専門家による批判

同僚職員による評価・批判

職員組合の批判

自己規律



 クラッパー  (限定効果論)
 ・補強効果説、選択的接触 


クーリー  (社会化)
 ・鏡に映った自己:人間は鏡としての他者を通して自己を見出していく。 


ゴッフマン  (シカゴ学派、意味学派)
 ・ドラマ理論:ドラマツルギー
 ・ 儀礼的無関心
 ・ 役割距離
 ・ スティグマ:ある社会における「好ましくない違い」 


コント  (総合社会学、社会学の父)
 ・ 社会有機体説:社会=個人を超えた一つの実体。社会実在論的。Cf.スペンサー
 ・ 社会静学:社会の現在の構造を解明。
 ・ 社会動学:社会の歴史的発展を解明。
   →3段階の法則‥‥軍法会議のコントさん、死刑を実行で、神と王に共に祈る。

社 会 の 発 展

  軍事的段階 → 法律的段階   → 産業的段階

人間精神の発展
(最も重視)

  神学的段階 → 形而上学的段階 → 実証的段階

政 治 の 発 展

  神政    → 王政      → 共和制



 コーンハウザー  大衆社会論(貴族主義的批判・民主主義的批判)
 ・ 中間集団と社会の4類型

 

非エリートの操縦可能性

エリートへの

接近可能性

大衆社会

多元的社会

全体主義社会

共同体社会


    理想は多元的社会、現実は大衆社会。共同体社会以外は広義における大衆社会。 


サムナー
 ・ フォークウェイズ:習俗、社会の慣習。
 ・ モーレス:↑のうち、特に破ってはいけないとされるもの、習律。 


シュッツ  (意味学派) 
 ・現象的社会学 


シュミット
 ・政治の概念…「友敵関係」 


ジンメル  形式社会学、総合社会学を批判 cf.コント、スペンサー
 ・形式社会学:社会=個人間の「心的相互作用」として捉える。
   → 心的相互作用が実現されるときの形式=「社会化の諸形式」
   → 内容とは区別された「形式」を研究することに社会学の独自の位置を見出そうとした。
   → 晩年は、心的相互作用の内容も扱う(一般社会学)。
 ・マージナル・マン:複数文化に所属し、いずれにおいても中心的存在となり得ない。 cf.パーク 


ズナニエツキ、トマス  社会調査
 ・『ヨーロッパとアメリカにおけるポーランド農民』:生活史研究法に基づく調査。 


スペンサー  総合社会学
 ・ 社会有機体説:社会=生物有機体とのアナロジーで捉えるもの。実在論的でない。cf.コント
 ・ 社会進化論:「単純活動質的な社会 → 複雑化つい質的な社会への進化」「適者生存の法則」
 ・ 軍事型社会(強制的社会)→ 産業的社会(共存的社会) 


スメルサー  社会運動論 
 ・集合運動論=付加価値過程論  


ソローキン
 ・都市=農村二分法 cf.ワース 


タルド  心理学的社会学=デュルケムとは対極、社会名目論的
 ・ 公衆:19Cの市民社会を構成したブルジョワジー。群衆と対照的。新聞というメディアを
       通して合理的・理性的に世論を形成し、健全な民主主義を推進すると期待した。cf.ルボン
 ・ 模倣の法則:社会を最も単純かつ純粋な形式で把握すれば、個人間の模倣の関係に帰着する。 


テイラー  科学的管理法
 ・出来高払い制を前提に課業管理。 


デ・グレージア
 ・ 急性アノミー:社会の中心的な信念体系の崩壊によって引き起こされる精神的混乱。  
 ・ 単純アノミー:人々の信念体系が相互矛盾の状態にあることから生じる精神的葛藤状態。 


デュルケム  社会学主義社会実在論 
 ・ 社会的事実:個人に外在した実体を持ち、個人を外側から規制する。
 ・ 「社会的事実をモノのように観察せよ」…自らの社会学主義を表した言葉。
 ・ 社会学主義:社会現象を生物学的・心理学的要因に還元せず、社会的事実によって説明しようと
         する立場。
 ・ 集合意識:社会的事実の典型例。 Ex.神話、思想、知識、偏見
 ・ 「機械的連帯から有機的連帯へ」…分業の発達から社会発展を捉えた。
    → 機械的連帯:類似に基づく。環節的社会を形成 = 同質的で没個性的な社会。
    → 有機的連帯:分業に基づく。有機的社会を形成。
 ・ アノミー的分業:新たな連帯を生み出さない分業の異常形態。Cf.マートン、デ・グレージア
 ・ 『自殺論』:自殺の4類型→ 「社会的な要因が人々を自殺に追い込む」
        (×「個々の人間の心理から説明する」)
   1. 集団本意的自殺:集団の規範・価値体系に絶対服従することから生じる。
     一般市民<軍人
   2. 自己本位的自殺:社会や集団の統合が弱まり、個人の孤立化が過度に進んだ状態で生じる。
     農村<都市  戦争時<平和時  既婚者<未婚者  家族規模大・絆強<小・弱
   3. アノミー的自殺:止めどない欲求の増大(無限の病)から生まれる不満・虚無感による。
     不況期<好況期、貧困層<経営層、既婚者<未婚・離婚者、農民<商業者
   4. 宿命的自殺:欲求に対する厳しい規制から、著しい閉塞感に襲われて生じる。
     あまりにも若く結婚した夫、子供のいない妻、抑圧された奴隷 


テンニース
 ・ ゲマインシャフト:本質意思の基づく。有機的な共同体社会。
 ・ ゲゼルシャフト:選択意思に基づく。機械的な都市型社会。
 →「ゲマインシャフトからゲゼルシャフトへ」→ ゲノッセンシャフト(止揚) 


土井健郎  
 ・甘えの文化:日本人の心理的特徴として、幼年期を過ぎても甘えが許容されるとした。 


ドイッチュ  政治システム論 
・サイバネティクス理論:中心的課題は情報・通信。負のフィードバックを重要とする。 


中根千枝  
 ・タテ社会:日本の社会集団。 


ノエル=ノイマン  新強力効果説
 ・沈黙の螺旋理論 


バージェス  
 ・ 同心円地帯理論
   中心業務地区 (非居住地区)
    →遷移地帯 (下層階層居住地区)
    →労働者住宅地帯 (中流下層居住地区)
    →住宅地帯 (中流階層居住地区)
    →通勤者地帯 (上流階層居住地区)             


パーソンズ  機能主義、社会システム論
 ・ 主意主義的行為理論:内面化された規範と価値によって目的を設定し、達成手段を合理的に選択。
   → 功利主義的行為理論を批判。目的のランダム性によって生じる秩序問題=「ホッブズ問題」。
 ・ 行為システム論:社会システム、文化システム、パーソナリティ・システム。
 ・ 構造=機能分析
   構造:社会の中で比較的安定した部分 …役割の体系。
   機能:構造の維持存続に対して果たしている作用。
 ・ AGIL図式:社会システムの欠くべからざる機能。Cf.ベイルズ

 A:適応   経済   手段的役割 
 (男性) 
 G:目標達成   政治 
  I:統合   法律または共同体   表出的役割 
 (女性) 
 L:潜在パターンの維持   文化、教育、家族 


 ・ ダブルコンティンジェンシー理論 cf.ルーマン
 ・ 家族の2機能説→ 子供の第一次社会化、大人のパーソナリティの安定化 


ハーバーマス  フランクフルト学派 
 1. 道具的合理性:計量化し、管理・操作を目指す。 
 2. コミュニケーション的合理性:他者との相互理解・合意を目指す。
 ・生活世界の植民地化 


パレート
 ・エリートの周流:2つのタイプのエリートは、相互に循環し合って支配が継続されている。
   → 残基・派生体:人間の非論理的な行為を説明するときに、人間が用いる2つの部分。
     結合の残基 → キツネ型のエリート(説得や策略に優れる)
     集合体維持の残基 → ライオン型のエリート(力を用いて支配する) 


ハンチントン  政治変動論 
・ 政治的退行論 
・ 民主化論:「民主化の第三の波」 


ファイナー  外在的責任論
 ・対議会責任の重要性を指摘。政治・行政二分論に立脚。 Cf.フリードリヒ、F・F論争 


ブラウ  交換理論
 ・支配、権力→「互酬/非互酬」 


フリードリヒ  内在的責任論
 ・「責任ある行政官とは、技術的知識と民衆感情という二つの要素にに応答的な行政官である」
   →政治的責任と機能的責任からなる。政治・行政融合論に立脚。 


ブルーマー  シカゴ学派、意味学派
 ・象徴的(シンボリック)相互作用論 


フロイト  人格構造論 
 ・人間の心理を、無意識の領域まで含めて分析 → 精神分析理論。
 ・エス(イド)
 ・自我(エゴ)
 ・超自我(スーパーエゴ)  


フロム  社会的性格論
 ・ 『自由からの逃走』
 ・ 下層中産階級の人々の社会的性格を「権威主義的パーソナリティ」と特徴づけた。 


ベッカー  ラベリング理論
 ・ 『アウトサイダーズ』:社会的逸脱とは、逸脱者と呼ばれる人々に特有な性格なのではなく、
              有力者・支配者集団が作り出したルールからはずれた行為をなした者に
              対し、ラベルを貼ることによって作り出されるものだとした。 


ベネディクト  
 ・ アポロ型文化:穏やかで闘争を好まず、中庸をもって生活原理とする型。
 ・ デュオニソス型文化:荒々しく闘争的で、優越をもって最高の徳とする型。
 ・ 『菊と刀』
    → 恥の文化:外面的強制に基づく善行。日本文化の特徴。
    → 罪の文化:内面的強制に基づく善行。西洋キリスト教文化の特徴。 


ベル  脱工業化社会論 
・テクノクラートの影響力を重視。 


ベントレー  現代政治学
 ・『統治の過程』:「政治過程論」の出発点。死せる政治学」と、伝統的政治学を批判。 


ホマンズ  交換理論 
 ・「費用=報酬」


ホワイト  大衆社会論
 ・オーガニゼーション・マン 


マコームズ=ショー  新強力効果説 
・ アジェンダ・セッティング論:メディアの強調する争点が、重要な争点として受け手にも
                 認知される。 


マードック  家族 
 ・核家族普遍説:核家族は、時代や地域に関係なく普遍的に存在する。
   ○ 核家族:夫婦のみ、または夫婦とその未婚の子からなる。人数は関係ない。
   ○ 拡張家族:多世代同居。世代的に垂直なタテの結合。
   ○ 複婚家族:一夫多妻または一妻多夫。水平なヨコの結合。
 ・ 核家族の4機能説→ 性の機能、生殖の機能、教育の機能、経済の機能 


マートン  機能主義
 ・ 中範囲の理論:ミクロ理論(社会的事実)と一般理論を媒介する具体性を持った理論。
 ・ 機能概念の精緻化
   1. 順機能・逆機能
   2. 顕在的機能・潜在的機能・ 準拠集団(レファレンス・グループ)
     → 個人が自己の価値観や行動・態度を決定する際に影響を受けた集団。
 ・予言の自己成就(ex.取り付け騒ぎ)
 ・予言の自己破壊(ex.渋滞)
 ・逸脱行動論(緊張理論)

文化的目標

制度的手段

適応様式

具体例

同調

エリート

革新(改新)

麻薬密売人

儀礼主義

組織に埋没する人

逃避主義

薬物中毒者

±

±

反抗(反乱)

革命運動家


   → 「同調」以外は全て逸脱行為として認識される。
 ・ アノミー:社会の構造的な緊張(文化的目標と制度的手段の乖離)が規範の衰退をもたらす。
 ・ 地位群、役割群
 ・ マスメディアの社会的機能…ラザースフェルトの項を参照。 


マルクス  階級論 
 ・ 階級:生産手段の所有・非所有によって区別される社会集団。
 ・ イデオロギー:支配階級の支配・搾取を正当化するものであるという意味で「虚偽的な意識」で
          あるとされる。
 ・ 史的唯物論(唯物史観)による発展段階
   原始共産制社会 → 奴隷制社会 → 封建制社会 → 資本主義社会 → 社会主義社会
   アジア的段階  → 古代的段階 → 封建的段階 → 資本主義段階 → 社会主義
 ・労働からの疎外 


マルクーゼ  フランクフルト学派、大衆社会論 
 ・一元的人間:技術的合理性と対象支配からなる肯定的精神によって支配される人々。 


マンハイム  知識社会学 
 ・ 知識社会学:現実に社会に存在している知識を、歴史社会的条件との関連から分析。
 ・ 全体的イデオロギー:相手の主張についてその社会状況と関連づけながら論理的に分析。
 ・ 部分的イデオロギー:相手の主張の一部のみを捉えて、その内容の虚構性を暴露する。
 ・ 普遍的イデオロギー:一切の主張の社会的制約性を暴露しようとする立場から把握。
 ・ 特殊的イデオロギー:主張の社会的制約性を暴露しようとする意図を相手にのみ適用。
   → マルクス主義に共感を持ちながらも、全体的だが特殊的なその一面性を批判。
 ・ 現代社会の二重性:現代社会は産業社会と大衆社会という二つの側面を持つ。
   → 大衆社会の危険性を指摘。 


ミード(G.H.) 人間の社会化、シカゴ学派
 ・ 主我(I):客我に対して積極的に反応していく、自己の中の能動的な部分。
 ・ 客我(Me):他者の視点に立った自己の姿。 Cf.ブルーマー
 ・ 重要な他者:役割取得の対象となる特定の他者。
 ・ 一般化された他者 


ミヘルス
 ・寡頭制の鉄則 


ミルズ  
 ・『社会学的想像力』:パーソンズの理論を「誇大理論」と批判。
 ・ パワー・エリート:経済・政治・軍事の制度的秩序の頂点に君臨する人々。
   → 権力と大衆の中間集団が衰退し、無力で無気力な大衆は彼らによって操縦される。
   → 「政治的無関心」の発生。
 ・『ホワイト・カラー』:新中間層…大衆的性格を持つ。


メイヨー  人間関係論 
・ホーソン実験 


メリアム シカゴ学派 cf.ラスウェル、トルーマン、アーモンドら。
 行動主義的政治学…「科学的政治学」 


モーガン  家族
 ・家族の進化論:原始乱婚制(信用根拠なし)。「近親婚の禁止」は人類に普遍的。 


ラザースフェルド  コロンビア学派、限定効果論
 ・ エリー調査:1940年の大統領選における、投票行動に関する調査。
   →政治的先有傾向(S-Rモデル)を補強するように働く。
   →「コミュニケーションの二段階の流れ」説:オピニオン・リーダーを通して影響を与える。
   =選挙キャンペーンの効果はない。
 ・ マスメディアの社会的機能(マートンと共同の説)
   ○ 地位付与
   ○ 社会的規範の強制
   ○ 麻酔的逆機能 


ラスウェル
 ・政治の概念…「権力の形成、配分、行使」
 ・権力…「基底価値」「価値剥奪」
 ・マスメディアの社会的機能 
   ○ 環境の監視(報道)
   ○ 社会の構造部分の相互作用(論評)
   ○ 社会的遺産の伝達(知識) 


リースマン  社会的性格論
 ・『孤独な群衆』
   → 社会的性格の3類型
     1. 伝統指向型:前近代社会における社会的性格。「伝統型無関心」
     2. 内部指向型:産業革命後の近代社会における社会的性格。
       → ジャイロスコープ型人間:自分で方向性を決定できる。
     3. 外部指向型:資本主義の成熟期、大衆消費社会における社会的性格。「現代型無関心」
       → レーダー型人間:常に周囲にアンテナを張り巡らせている。
   → 拒否権行使集団:自分たちの利益を擁護するために力を行使しうる手段。
             彼らが群立するが故に、現代社会では権力は分散している。
 ・ 同調性の様式:社会的性格は社会状況に適合するよう、幼児期から両親の教育などにより形成。 


リップマン  強力効果説
 ・擬似環境:「ステレオタイプ」を通じて形成される、自己を取り巻く環境のイメージのこと。 


リピット、ホワイト  リーダーシップ論
 ・実験によって導出された、リーダー別仕事効率の良い順。
   ○ 民主型リーダー
   △ 専制型リーダー
   × 放任型リーダー


リプセット  政治発展論
 ・権威主義体制論:良循環。 


リンド夫妻  社会調査
 ・ミドルタウン調査:参与観察法に基づく。 


リントン
 ・生得的地位、獲得的地位 


ルボン
 ・ 群衆:一時的に集合し、散っていく人々。 cf.公衆(タルド)
   →匿名性(没個性・無責任)、非暗示性 


ルーマン  社会システム論 
 ・ 意味による複雑性の縮減
 ・ コミュニケーションの連鎖としての社会システム
 ・ 社会システムの自己同定
 ・ システムのオートポイエーシス(自己産出)
   → システムがそれを構成する要素を自ら再生産している事態を指す概念。
 ・ ダブル・コンティンジェンシー:パーソンズのそれは否定。 


レヴィ=ストロース  構造主義
 ・「言語は差異の体系である」  


ロストウ  産業社会論 
 ・ 経済成長段階説:伝統的社会 → 離陸期 → 高度大衆消費社会
   → 社会主義が資本主義より高次の段階にあるとするマルクスの説を否定。 


ロールズ  2002年没
 ・正義論:正義とは「社会制度の正・不正」を判断する基準。 


ワース  シカゴ学派 
 ・ 都市=農村連続法・ アーバニズム:都市的な生活様式。都市から農村地域へと拡大、浸透する。



    < そ の 他 テ ー マ >

 ☆社会名目論 ー 方法論的個人主義
   → ウェーバーの理解社会学、ジンメルの形式社会学
 ☆社会実在論?方法論的全体主義
   → コントの実証主義、デュルケムの社会学主義(←→タルドの社会主義)
 ☆機能主義の系譜
  ・デュルケム…諸部分が全体の中でどのような役割を果たすか→「機能」
     ↓
  ・パーソンズ…「構造ー機能分析」の提唱
  ・マートン…機能概念の再検討、精緻化
     ↓
  ・ルーマン…「構造」を前提としない「機能ー構造分析」 
 ☆ ダブル・コンティンジェンシー
   → 一方の行為者の行為のありようが、相手の行為者の反応如何に相応し合っている事態。
   → パーソンズ、ルーマン ☆ サンクション:他者から加えられる統制的な行為。 
 ☆ 社会集団の分類

テンニース

ゲマインシャフト:有機的な共同体型社会。

ゲゼルシャフト:機械的な都市型社会。

ギディングス

生成社会:自然発生的に成立。

組成社会:人為的に組成。

高田保馬

基礎社会:自然な紐帯により成立。

派生社会:人為的な紐帯により成立。

マッキーバー

コミュニティ:自足的な社会生活を営む共同体型社会。

アソシエーション:コミュニティ内部において、人為的に組織する集団。

クーリー

ヤング

第1次集団:直接的な接触による、親密な結合を持つ集団。

第2次集団:間接的な接触による、人為的に組織された集団。

サムナー

内集団:「われわれ」意識によって強く結ばれている集団。

外集団:「彼ら、よそもの」として捉えられる人々の集団。




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